ゲームデバッガーの仕事とは
ゲームデバッガーのメインの仕事は、開発中のゲームをプレイしてバグを発見することです。では詳しい仕事内容やステップを見ていきましょう。
デバッグ
デバッグとはバグチェックのことです。デバッグについては、2つの方法で行われる場合が多いでしょう。
1つ目はチェックリストをもとにして、バグチェックを行う方法です。開発側から渡されるチェックリストに従い、デバッグ作業をしていきます。
バグが見つかった時には、発生する理由や再現性の有無を調べて原因を探すことが必要になるでしょう。
そして2つ目は自由にプレイをしながら、バグチェックを行う方法です。これに対してはどんな条件でバグが起こるのかを、考えながら様々なコマンドを試していくでしょう。
バグの報告をする
ゲームのバグを発見してプログラマーに報告するまでが、本来のゲームデバッガーの仕事です。
バグがあったコマンドや、発生する頻度や条件などを細かくレポートにまとめることになるでしょう。
プログラマーが理解をしやすいようにバグの詳細をきちんと伝えます。この時に文章力やコミュニケーション能力が求められるでしょう。
ゲームについての提案
ゲームデバッガーにはゲームに関する意見を、ゲーム制作者に伝える仕事もあります。ゲームの機能、ストーリーやコンセプトなどに対してどう思うのか、更にはプレイした時の感想などを伝えます。
操作性が悪いと感じたり違和感があると思ったりした時にも、提案をすることが必要になるでしょう。
リリース後にバグを検証する
ゲームをリリースした後にも、バグの修正やゲーム機能を追加していきます。このためリリースされてからは、ユーザーが実際にプレイをするのでバグを指摘されることもあるでしょう。
この内容を検証するのもゲームデバッガーの重要な仕事です。追加アップデートにてバグを修正するために、レポートをプログラマーに提出することになります。
ゲームデバッガーに必要なスキル
ゲームデバッガーになるには様々なスキルが必要になります。こちらの内容について詳しくご説明していきましょう。

リサーチする能力
現在どのようなゲームがユーザーから人気があるのか、今後流行しそうなのかをリサーチすることが大切です。
自身が「プレイヤーから称賛されるゲームを作りたい」という情熱を持っていると、リサーチに対してもポジティブに取り組めるでしょう。
発想力と想像力
新しいことを習得するのが好きだったり、同じ作業を繰り返しても飽きずに新しい発見ができたりするのも、ゲームデバッガーに求められる能力です。
発想力と想像力が豊かな人であれば、やりがいを持って仕事をしていけるでしょう。実際に好奇心旺盛な人はゲームデバッガーに向いている可能性が高いです。
コミュニケーション能力
どのような条件や状態でバグが発見されたのか、その内容を正確に表現することが求められます。
プランナーやプログラマーと議論を交わすための、コミュニケーション能力も必要になるでしょう。この時にきちんと伝えられないと、現状を改善することができなくなります。
タイピング技能
デバッガーになるために必要な資格はないですが、パソコンでの仕事がほとんどです。実際にゲームの仕様書はWordやExcelで書かれていることが多いでしょう。
このためオフィス系のソフトを使えるスキルが必要です。短時間に正確な報告が求められる現場では、タイピング技能が高いことも重要になるでしょう。これにより評価を得られる可能性があります。
ゲームデバッガーとしてのやりがいとは
多忙な仕事の中でもやりがいを感じられるのが、ゲームデバッガーの仕事です。ではこちらの内容を詳しくお伝えしていきましょう。
達成感を得られる
リリースされた製品が評価されたりセールスに成功したりすると、大きな達成感を得られるでしょう。
努力が報われたと思えるため、これからもこの仕事を続けていきたい気持ちを強く持つことができるのです。
名前が表示される
開発に携わることにより、ゲームのエンディングに流れるスタッフロールに自分の名前が表示されます。
これに対して夢や目標にしている人も多いでしょう。夢が叶うと、更に次の夢に向けて努力していけるようになります。
ゲームの成長を見守れる
地道にバグを見つけるためには執念と根気が必要です。そして自分の報告により、ゲームの品質がどんどん高くなっていくのを間近で見ることができるでしょう。このような機会は、ゲームデバッガーになったからこそ得られるものです。
まとめ
ゲームデバッガーの仕事は様々なスキルを駆使して、やりがいを持って進めていけるものです。
特にゲーム好きな人にとっては魅力のある職種でしょう。スペシャリストを目指すためには未経験からの挑戦も可能なので是非トライしてみたいですね。