「お疲れ様です」は目上の人に使ってもOK?
外部の業者、知り合いなどにあまり意識せず使用する「お疲れ様です」という便利な言葉ですが、相手が目上の場合はどうなのでしょうか。
「お疲れ様です」の意味について
暑い日に汗をかきながらやってくる納品業者、家庭に大きな箱を配達してくれる宅配業者など、あらゆる場面で日常的に使用する「お疲れ様です」という言葉は、相手の労をねぎらう意味がある挨拶の言葉です。
ねぎらいとは感謝やいたわりのことで、相手の働きに感謝の気持ちをアピールする表現です。職場以外でもよく使いますので、相手との関係を意識せず言ってしまう場面もありますが、決してネガティブな意味は込められていないので、好意的な意味で使うことが必要です。
目上の人にも使える言葉
「お疲れ様です」は誰に対して使えるのかというと、相手の立場にかかわらず自由に使える挨拶とされています。たとえば会社なら、自分が先に帰る場合に「お疲れ様です。お先に失礼いたします」と言ったり、上司が出張から戻った時に「お疲れ様です」と言ったりすることがありますよね。
目上の人には使えないと考える人もいるようですが、失礼にはなりませんので、何も言わないよりは使用できるシーンで感謝の気持ちを込めて一言伝えたいですね。
目上の人には丁寧に言い換えること
「お疲れ様です」は目上の人にも使えますが、少し雑な感じもするかもしれません。そんな不安がある場合は、好感度の高い言い方に変えてみましょう。「お疲れ様です」よりも丁寧な印象を受けるのは「お疲れ様でした」や「お疲れ様でございました」などの表現。
二重敬語ではなく正しいフレーズの日本語なので、ねぎらいの気持ちを強くアピールしたい上司や先輩などにはこのように言い換えましょう。
社外の人には使えるか?
「お疲れ様です」は目上の人に使用できますが、社外の方には不適切な印象を与えることもあるので注意が必要です。もし使いたいシーンがあったら「お世話になっております」「ありがとうございます」と言い換えたほうが、丁寧なねぎらいの気持ちが伝わりますね。
もちろん「お疲れ様」は同僚や部下にも使える挨拶なので、打ち合わせの後や大仕事が終わった後などに声をかけておきましょう。
「ご苦労様です」は注意して使うこと
「お疲れ様です」と似ている「ご苦労様です」という言葉は、同じくビジネスシーンでよく使う挨拶です。基本的にこの言葉は目上の人が部下などに向けてねぎらいの意味で使いますので、部下が上司に向かって「ご苦労様です」と言うのは不適切です。
たとえば外回りから戻った上司に「ご苦労様です」と言うのは、よく頑張ったという意味にも解釈されてしまうでしょう。このような場面でも「お疲れ様です」は、色々な人を対象に柔軟に使える言葉なので覚えておくといいかもしれません。
好感度の高い挨拶のポイント
社会人は挨拶がきちんとできる人のほうが評価は高く、仕事もスムーズに進む可能性があります。次のようなポイントを理解して好感度の高い人を目指しましょう。
社会人に挨拶が必要な理由
友人なら挨拶がなくても嫌な気持ちになることはないかもしれませんが、社会人となると常識の有無は自分の社会的評価の対象になります。挨拶ができず常識がない人とみなされると、職場での人間関係も悪化しそうですよね。
挨拶は相手を認める大切な行為。自分から挨拶して心を開くことで、自然と人間関係は豊かに変わっていくのです。また職場ではそれとない会話やコミュニケーションが仕事にもメリットを与えることがありますので、きっかけとなる挨拶はとても重要なのです。
自分から先に挨拶する
自分から相手にアプローチするのは苦手な人もいるかもしれませんが、社会人になったら積極的に挨拶することはとても大切です。知り合い以外にも同じ建物内にいる方、社外の人などに対してもきちんと自分から挨拶することを意識してくださいね。
普段会話をしない相手でも、挨拶がきっかけでお互いの存在感を意識するようになり、コミュニケーションのチャンスが増えるのです。
笑顔ではっきり挨拶する
挨拶する時は、相手の目を見て元気よく笑顔で言いましょう。パソコンで作業をしながら、他の人と話しながらの「ながら挨拶」はとても失礼にあたります。自分がされたいと思う挨拶をイメージすると、とても好感度の高い存在になれるでしょう。
まとめ
「お疲れ様です」は目上の人にも使える挨拶ですが、語尾を丁寧に言い換えるとより素敵な印象を与えられますね。社会人にとって挨拶は必須。仕事上の付き合いだからこそ、相手の立場を考えて丁寧に対応することが必要です。