一般的な人のタイピング能力
タイピング練習をしているしていないに関わらず、一般的なタイピング能力がどれくらいなのかを調査しました。
大学生
小学校・中学校・高校と、学校の授業でパソコンを使うことが増えてきているため、タイピングができないという人はほとんどいません。しかし、タイピング練習を日々行う人は少なく、調査した結果、実際に入力できるタイピング速度は約100から150KPMでした。
社会人
それでは日常的に仕事でパソコンを使う社会人はどれくらい打てるのでしょうか?調査した結果、約200KPMという結果が出ました。パソコンを使うといっても常時使う方が多いわけではなく、タイピング練習を意識して行う人も多くは無いことから、タイピング練習不足によりあまり大きな伸びが無いのではと予測されます。
タイピング練習者
それではタイピング練習をよく行っていた人の入力速度はどれくらいでしょうか?調べてみるとKPMが300〜500KPMが多く、400KPM前後打てる方が多数いることがわかりました。タイピング練習をすると、タイピング練習をしていない人に比べて実に2倍以上の速度差があることがわかりました。
生放送の字幕制作を仕事にしている人
実際にテレビの生放送で字幕制作をしている人に聞いてみたところ、1分あたりのタイピング入力速度は、実に500KPM以上であることがわかりました。早い方だと800KPMもありました。一般的な方が200KPMとすると、実に4倍ものタイピング速度があることがわかりました。
タイピング練習はどれくらいすれば早くなるの?
KPM(Keystrokes Per Minute)を基準とした場合で、練習量やスキルレベルによって向上ペースは異なりますが、以下が一般的な目安になります。
初級者(150KPM)のタイピング練習
毎日15〜30分の練習で、1ヶ月で約50〜100KPM程度の向上が期待できます。1分間に250〜300KPM程度までの向上が見込めます。
中級者(250KPM)のタイピング練習
毎日15〜30分の練習で、1ヶ月で約30〜50KPM程度の向上が期待できます。初級者に比べて、上昇幅は緩やかになります。1分間に300〜350KPM程度までの向上が見込めます。
上級者(350KPM)のタイピング練習
初級者、中級者に比べて向上ペースは更に緩やかになり、1ヶ月で約10〜30KPM程度の向上が期待できます。1分間に360〜380KPM程度までの向上が見込めます。
生放送の字幕制作を仕事にしている人のタイピング練習
実際にテレビの生放送の字幕制作をしている方に聞いたところ、必要なKPMは500KPM程度。入社時点でここまで早い人はほとんどいなく、最初は200KPMほどからタイピング練習を始める方も多いそうです。そこから仕事の時間のほとんどを練習に費やすことで、約3ヶ月間で400文字以上を打てるようになります。練習方法はひたすら打ち込むやり方で、タイピング練習サービスの利用、テレビのニュース番組の内容を聞きながら打ち込む、新聞や歌詞を打ち込むなどをしているそうです。
タイピング練習のコツとモチベーションの保ち方
タイピング練習をする方にとって、タイピング速度を早くすることが目的ですが、地道なタイピング練習を繰り返しやり続けることが肝要でありこれが難しいのが実情です。タイピング練習を継続するためのコツやモチベーションの保つために以下を意識するとよいでしょう。
目標を設定する
具体的な数値目標を持つと練習の効果が分かりやすくなります。例えば、「1ヶ月で+50KPMを目指す」や「ミス率を5%以下にする」といった短期的な目標を設定することで、達成感を得られます。
タイピング練習の環境を整える
快適なキーボードを選ぶことも重要です。生放送字幕制作者の中には、自分の手に合ったキーボードや高速入力に向いているキーボードを選ぶことで効率を上げている人もいます。特に静音性やキーの深さなど、自分に合ったデバイスを選ぶことが長時間の練習で効果を発揮します。
ゲーム感覚で楽しむ
タイピング練習アプリやゲームを利用することで、楽しく練習を続けることができます。人気のタイピングゲームには、ランク制やスコア表があり、競争心を刺激する仕組みがあるものもあります。ランキングで上位を目指すのもモチベーションにつながります。
日常生活に取り入れる
仕事や趣味の中でタイピングの機会を増やすことも速度向上に役立ちます。メールを手打ちで作成したり、日記をパソコンで書いたり、ニュースをタイピングしてみるなど、実生活での練習はリアルな場面でのスキル向上につながります。またチャットで雑談をすることを目的にすることで、楽しみながらタイピング速度を伸ばすことができます。
まとめ
タイピング速度は練習量やスキルレベルにより異なり、初級者は1ヶ月で50〜100KPM、中級者は30〜50KPM、上級者は10〜30KPM向上が期待できます。生放送字幕制作者は500〜800KPMが必要で、3ヶ月の集中練習で大幅なスピードアップが可能です。練習方法としてニュースや歌詞の入力が効果的で、タイピング練習を継続するためにゲームやチャットなどをうまく活用するとよいでしょう。