ノートパソコンバッテリーの寿命について
ノートパソコンは携帯しやすく、学生が学校で課題を提出する際に持参したり、プライベートで動画やゲームを楽しんだり、使い勝手がいい魅力があります。
ノートパソコンにはバッテリーがあり、コンセントに電源をつながなくても使用できるように設計されていますが、まずは寿命についてご説明しましょう。
充電回数が増えると劣化する
ノートパソコンの電源つなぎっぱなしの使い方は、作業の途中でバッテリー切れを起こさないためにもよくやってしまうことですよね。
バッテリーは充電回数500~2,000回で、初期容量の半分程度まで劣化するという説があります。使用頻度によって異なるものの、2~3年がバッテリー寿命の目安に。
ノートパソコンのバッテリーはリチウムイオンバッテリーが多く、化学的特性によりどのような使い方をしても徐々に劣化していくことは理解しておきましょう。
よくある劣化の原因について
ノートパソコンバッテリーの劣化の原因は色々とありますが、劣化速度を速める要因として放電と充電の回数が増える点がまずひとつです。
また充電レベルが高いとバッテリーの寿命が短くなる可能性があります。30度以上の高温環境で使用することや、逆に低い温度で酷使するのもバッテリーに負担をかけてしまうでしょう。
バッテリーの寿命のサインについて
ノートパソコンのバッテリーが寿命を迎える、もしくは新しく買い直すサインは、パソコンの動作に違和感が出てくることで判断が可能です。
たとえば電源がつかなくなる、異音がする、また場合によっては焦げたニオイがすることも。その場合はすぐにノートパソコンをシャットダウンして、電源ケーブルはコンセントから抜いておきましょう。
またノートパソコンの電源をオンにした時、真っ黒の画面に英語のメッセージが表示される時もバッテリーの寿命が訪れたサインです。
使用年数が長いノートパソコンだと、バッテリーの減りが早いことも交換時期のサインとなります。
つなぎっぱなしはよくない?
ノートパソコンの電源をつなぎっぱなしにするとどのような状態になるか、想定されることをご説明していきましょう。
フル充電後のつなぎっぱなしについて
ノートパソコンの画面の下部には、バッテリーの残量を示すマークがあります。電源をつなぎっぱなしにしたまま作業をしていると、ずっとバッテリー残量が「フル」の状態に。
そのまま電源ケーブルを差したままで充電を続行すると、バッテリー劣化の可能性が高まります。
負担を抑えるためにも、フル充電されたら充電ケーブルをパソコンから抜くことをおすすめします。
過充電はされない
ノートパソコンの電源つなぎっぱなしは、必ずしもバッテリーの劣化につながるとはいえないもの。
特に最新モデルのノートパソコンは過充電されないように設計されていますので、昔のタイプよりも少しは安心という意見もあります。
またバッテリー充電残量をゼロの状態にして長時間放電すると、バッテリーの重放電状態になり再度充電できない可能性も。
このような点を考慮すると、ノートパソコンの電源はつなぎっぱなしのほうがよいのではないかとも感じますよね。
このためまずはご利用のノートパソコンの取り扱い説明書を確認して、不安な場合はメーカーに直接問い合わせることがベストです。
バッテリーを長持ちさせるコツ
パソコンは決して値段が安いものではありませんし、バッテリーを交換することもお金がかかります。学生にとっては特にメンテナンス代は気になるところなので、普段から意識しながらバッテリーを長持ちさせるコツをぜひ実践してみてください。
半分程度になったら充電
フル充電のままにするのは、バッテリー内で高電圧が維持され、パソコンの劣化にもつながる可能性があります。
おすすめなのはフル充電になったら充電ケーブルを取り外し、バッテリー残量が半分程度になったら充電するというサイクル。
しばらく使用しない時は、フル充電から半分程度放電しておきましょう。充電は完全に使いきる前にこまめに「継ぎ足し充電」をすることをおすすめします。
ノートパソコン側で設定する
パソコンのブルーライトが目に負担をかけるという話が最近よく聞かれますよね。タイピング練習や作業で目に負担をかけないためにも、モニターの明るさを少し暗くすることもバッテリーを長持ちさせるコツです。
またノートパソコンには省電力モードが設置されていることが多いので、電力の節約のためにも省エネモードにするのもよいでしょう。
まとめ
ノートパソコンの電源つなぎっぱなし以外にも、バッテリーが劣化してしまう原因は色々とあります。バッテリーのメンテナンスアプリなども登場していますので、長く愛用するためにも定期的なメンテナンスやチェックはとても大切ですね。