新卒研修でモチベーションアップしやすい人の特徴
新卒研修でモチベーションが上がりやすく、研修効果を最大限に享受しやすい人には、学習への意欲、環境への適応力、そして自己成長への意識に関する共通の特徴が見られます。まずはこちらの内容から詳しく解説していきましょう。
学習意欲が高く目的意識が明確
「会社から言われたから」ではなく、「自分の成長のため」という明確な目的意識を持って研修に臨んでいます。
学ぶこと自体に価値を見出していて、新しい知識やスキルを身につけることに積極的なタイプでしょう。
研修内容を自分のキャリアパスと結びつけて捉えるので、「このスキルを身につければ、〇年後にこんな仕事ができる」と具体的なイメージができます。
フィードバックを素直に受け入れられる柔軟性がある
自分のやり方や考えに固執せず、研修担当者やフィードバックを素直に受け止めて即座に行動に反映できる柔軟性を持っています。
「失敗は成長のチャンス」と捉え、ネガティブなフィードバックに対しても感情的にならず、改善点として冷静に分析できるでしょう。
積極的に発言しアウトプットを重視する
インプットされた情報を受け身で終わらせず、自分の言葉でまとめたり質問したりしてアウトプットする機会を自ら創り出します。
グループワークやディスカッションで積極的に意見を述べ、自分の理解度を確かめることを重視するでしょう。
チームワークを大切にして協調性がある
研修の多くはグループワークで行われるため、チーム内で協力し、お互いの成長を助け合える協調性を持つ人がモチベーションを維持しやすいです。
他の同期の成功を素直に喜び、困っている人がいればサポートできる性格の人でしょう。
困難な状況でもユーモアや楽観性を見いだせる
新しい環境や学習のプレッシャー、そして慣れないタスクに直面した時でも、過度に深刻にならず適度なユーモアや楽観性を持って取り組める人です。
失敗した時にそれを笑い飛ばしたり、ネガティブな状況をポジティブに捉え直したりする能力が高いでしょう。
新卒研修でやる気を出させるコツ
新卒研修でやる気を引き出し研修の効果を最大化するためには、「意義の明確化」「参加と体験」「承認と成長の実感」に焦点を当てたアプローチが効果的です。ではこちらの内容を詳しくご説明していきましょう。
「目的と将来の繋がり」を徹底的に明確化する
新卒研修では研修内容が「将来の自分にどう役立つのか」「会社でどのような役割を果たすのか」が不明確だと、やる気を失う場合が多いです。このため初めに、その意義を深く理解させることが重要でしょう。
各カリキュラムが、将来のキャリアパス、昇進、顧客への貢献とどのように繋がるかを具体的に説明することが必要です。
単なるスキル習得ではなく、「この知識が3年後のあなたの市場価値をどう高めるか」といった大きな目標と結びつけて話しましょう。
「参加型・体験型」のワークとゲームを多用する
座学中心の研修は受動的になりがちで集中力とやる気を奪います。新卒の特性として、自ら考えて行動して失敗から学ぶ体験型学習を取り入れると効果的でしょう。
例えばロールプレイング、グループディスカッション、ケーススタディ、ゲーミフィケーション（ポイントやランキングを導入）などを積極的に取り入れます。
特に「失敗しても大丈夫」という安全な環境を強調して参加を促すとモチベーションアップしやすいでしょう。
早期に「活躍の場」と「承認」を与える
自分の能力が認められることでやる気が向上する人は多いですよね。このため研修の早い段階で、小さな成功体験と具体的な承認を与える仕組みを設けましょう。
研修中に発表やアウトプットの機会を多く設け、成果だけでなくプロセスや努力に対して具体的にフィードバックを行います。
「〇〇さんの資料の構成力は、ベテランにも通じるものがある」など、才能や強みに焦点を当てて褒めると自己効力感を高められるでしょう。
「横の繋がり」と「安心できる雰囲気」を醸成する
同期との仲間意識や孤立しない安心感が、研修に取り組む上での大きなモチベーションになります。
研修プログラム内に、チームビルディングや相互理解を深めるアイスブレイクを意図的に組み込みましょう。
メンター制度を導入して先輩社員との交流の場を設けることで、組織の一員としての所属意識を高め、不安を解消させることができます。
「教える」から「引き出す」ファシリテーションを徹底する
研修担当者が一方的に情報を与えるのではなく、新卒自身に答えや解決策を考えさせる問いかけを重視します。
講義形式ではなく、質問や問いかけを通じて受講生に発言を促しましょう。これにより自律性が高まり主体的な学習態度が引き出されます。
彼らが持つ新しい視点やアイデアを尊重してフィードバックすることで、「自分の意見が役に立つ」という実感を与えられるでしょう。
まとめ
新卒研修でやる気を出させるためには、教わる側の立場になって役立つツールを活用することも大切です。
新卒研修は個々だけではなく企業にとっても質が重要になるため、活用しやすいツールを選びましょう。