小学校のパソコン授業の内容について

小学校によって違いはありますが、一般的には小学3年生からパソコン授業を取り入れる学校が多くなっています。では授業で何を習うのか、小学校のパソコン授業の内容についてまとめました。

基本操作について

パソコン授業が小学3年生頃から始まる理由として、ローマ字学習が始まるタイミングと重なることが挙げられます。キーボードにはアルファベットが並び、いきなりパソコンを目の前にしても電源の入れ方すらわからないことも。

小学校のパソコン授業では、まず基本操作や用語などを学びます。起動方法、マウス操作などはスマホとは違ったスキルが求められるため、インターネット情報が欠かせない今の時代には、早めに正しい知識を身につけるためにも小学校のパソコン授業はとても大事なのです。

タイピングの練習

キーボードを見ながら最初は一文字ずつ打つところから始まり、授業では指先の感覚で文字入力を行うタッチタイピングを練習します。小学校の授業では専用のタイプソフトなどを使い学習を進めるため、正しく基礎から学べることは大きな魅力ですね。

小学校のパソコン授業は基本的に担任が担当しますが、ソフトがあるので教える側もやりやすいと思われます。タイピングは早く打つよりも、最初は正確性や慣れることを主要にした授業が多くなっています。

プログラミング言語について

小学校では2020年よりプログラミング教育が必修化され、パソコン授業ではプログラミング言語に関する学習を行います。プログラミング言語は、小学5～6年生の算数や理科で導入される授業。

複雑なJavaScriptやPythonなどの専門的な言語ではなく、「思考的」に一連の動きを実現させるための動きの組み合わせなどを論理的に考えることを学びます。

一例として、正多角形を作図するためにプログラミング言語を使う授業も。課題解決に向けて不備や不足を修正するプロセスを、パソコンを使いながら学びます。

学校の授業についていけないことはない

小学校のパソコン授業に遅れをとってしまうと、本人が一番ショックを受けてしまうでしょう。学校の授業が楽しみになるように、周囲が意識しておきたいことをご解説します。

家庭でできることについて

小学校のパソコン授業は基本からスタートしますので、有利になるよう家庭でもしっかり学習したほうがいいのか迷う保護者の方もいますよね。

無理やり試験勉強のように徹底して教える必要はないかもしれませんが、自宅にあるパソコンで基本操作を教えたり、扱い方やキーの配列に慣れたりするのは可能でしょう。

算数や理科のように「勉強」という意識を持ってしまうとプレッシャーがかかってしまいますので、ゲーム感覚で一緒にパソコンを触ってみるのもおすすめです。

小学生からパソコン教室に通うべき？

小学校のパソコン授業は、将来的に内容も複雑化する可能性はあるかもしれません。いずれ社会人になり、スキルがあるほうが就活や転職で有利になるのは確かなので、少しでも多くの知識を身につけるなら小学生からパソコン教室に通うのも方法です。

小学生のパソコン教室では、基本操作や基本用語をはじめ、WordやExcelの使い方も学ぶことが可能です。

これらはビジネスで欠かせないソフトのひとつ。小学生の間に徐々に慣れていけば、プライベートでも使う機会が増えるかもしれません。

小学生がパソコンについて学習するメリット

小学校のパソコン授業はデジタル時代に欠かせない内容ですが、小学生のうちから学習することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

必要性を満たせる

パソコン関連の知識は、日本国内だけでなく世界的に「必要性」があることです。将来IT人材が不足する日本ともいわれるように、グローバルに活躍するためにも早いうちから人材の育成は必要なのです。

小学生のパソコン授業は役に立つスキルを身につけられ、早いスピードで変化する社会や産業に柔軟に対応できる大人になる点がメリットですね。

自主的な学習につながる

パソコンはスマホ延長のようで楽しみながら学習できる一面がありますが、小学生から使用するメリットとしては、自分のレベルに合わせた学習が自主的にリサーチできるようになること。

学習アプリなども増えていますので、段階を踏みながら得意な分野を理解し、好奇心旺盛に勉強に取り組めるようになります。

まとめ

文部科学省の新学習指導要領で触れている「STEM教育」は、科学や技術の分野を統合的に学習して、将来科学技術の分野で活躍できる人材を育てるためのプランです。

このような国を挙げてサポートしている背景もありますので、小学校のパソコン授業も他の授業と同じくとても重要な存在になるのです。