どう違う?テレワーク・リモートワーク・在宅勤務
職場環境
オフィス以外の場所で働くことが珍しくなくなってきた昨今、それを指すものとして、在宅勤務・テレワーク・リモートワークなど、いろいろな言葉が使われていますよね。 いずれの言葉を使っても意味するところは通じるのですが、はたしてこれらに厳密な違いはあるのでしょうか?
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「テレワーク」と「リモートワーク」はほぼ同じ

一般的に、テレワークとリモートワークに明確な違いはないといわれています。


テレワークは個人事業主が、リモートワークは正社員や外部委託などが遠隔で働くことを指すという説もあるようですが、現在のところ、どちらの言葉を使っても問題はなさそうです。

「在宅勤務」はインターネット環境や携帯電話がなかったころの名残り

企業に雇われている正社員が自宅で働くことを在宅勤務といいます。


在宅勤務は1970年代にはすでに行われていましたが、インターネット環境も携帯電話もない時代には、自宅の電話でしか会社と連絡をとることができませんでした。


つまり、オフィスを離れて働ける場所が自宅しかなかったことから、オフィス以外で働くことそのものを在宅勤務と呼ぶようになったのです。


オフィス以外での勤務形態を指すその他の言葉

上記3つの他にも、オフィス以外の場所でネットを介して働くことを指す言葉はたくさんありますよね。


ここでは、それぞれの違いと特徴についてお話ししていきます。

サテライトオフィス

サテライトオフィスで働くことは、施設利用型勤務と呼ばれることもあり、企業に雇われている人のテレワーク・リモートワークの一種です。


サテライトオフィスといえば、通常はコワーキングスペースを指しますが、自宅から近い空きオフィスや、使われていない施設、空き家などを使って働く場合もこれに該当します。

モバイルワーク

モバイルワークも企業に雇われている人のテレワーク・リモートワークを指しますが、サテライトオフィスと違うのは、一定の期間、特定の場所に通って働くのではなく、新幹線の中などの不特定な場所、不特定な時間にノートパソコンなどを使って働く形を指すというところです。

ノマドワーク

ノマドワークとは、企業に雇われている・いないにかかわらず、自分の好きな時間に好きな場所で働くことをいいます。


ノマドとはフランス語で遊牧民という意味です。

つまり、特定の拠点を持たないということなので、デザイナーやプログラマーなど、フリーランスで働いている人が多めです。


確かに、フリーランスであれば、発注されたものを期日に間に合うように納品できさえすればいいので、働く時間や場所にとらわれる必要はありませんよね。

クラウドソーシング

テレワークやリモートワークが勤務形態を指す言葉であるのとは違い、クラウドソーシングというのは発注形態の名称です。


クラウドソーシングとは、企業や個人がクライアントとなり、外部の不特定多数の人にオフィス以外で仕事を発注するもので、雇用関係に基づいて行われるものではありません。


つまり、企業に雇われている人がオフィス以外の場所で働くテレワーク・リモートワークとは異なり、こちらは非雇用型のテレワーク・リモートワークということになります。

テレワーク・リモートワークを始めるとき、事前に用意しておくべきもの

会社の方針でこれからテレワーク・リモートワークを始める、あるいは非雇用型のそれを始めるという場合、事前に用意しておくと作業がスムーズになるものをご紹介します。


・ビジネスチャットツール


・ウェブミーティングツール


・クラウドサービス


・オフィススイート


・カレンダー


まずは上記のアカウントを取得し、ソフトやアプリをデバイスに入れておきましょう。


これらがあれば、自宅に限らずどんな場所で作業をしていても、ネット環境さえあればコミュニケーションがとれ、ミーティングをしながら仕事を進めていけます。


先方から指定があればそれに従うのはもちろんですが、特に指定されていない場合は、メジャーで相互連携がスムーズなものを選ぶと、ストレスなく作業できます。

前もっていろいろ試し、それぞれの使い勝手を調べておくと安心です。


朝礼やミーティングなどが多い場合は、カレンダーとツールを連携しておくことで、逃す心配がなくなります。


最近ではクラウドソーシングでも、クライアントとワーカーがこうしたツールで情報共有をしながら作業を進めるケースが多くなってきているので、今後はこのスタイルがテレワーク・リモートワークではスタンダードになっていくのではないでしょうか。

おわりに

テレワーク・リモートワーク・在宅勤務……自分の場合は一体どう言えばいいのだろう?


そんなふうに悩んでしまっていた方もたくさんいると思いますが、これでスッキリしていただけたでしょうか?


こうした働き方は、以前からなかったわけではありませんが、コロナ禍と働き方改革の風潮によって、今やごく一般的で認知度のある勤務スタイルとなりました。

コロナが収束してもこの働き方を継続すると宣言している企業も少なくありません。


将来、いつ何が起こるかわかりません。


自分は現場仕事だからテレワークとかリモートワークとか関係ない、と思っている方も、こうした働き方があることを知っていて損はないと思いますよ。

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