社員接点の種類
社員接点には様々な種類があります。まずはこちらの内容から詳しくご説明していきましょう。
対面での接点
物理的な場所や直接顔を合わせることで生まれる接点は多いです。チーム内での会議や1on1ミーティング、上司からの指示や部下からの報告・連絡・相談(報連相)など、日々の業務を通じて接点ができるでしょう。
例えば休憩時間の雑談やランチ、社内イベント(社員旅行、忘年会など)を通じて、部署や役職を超えて関係を築けます。これにより社内の心理的安全性が高まるでしょう。
そして朝礼や全体会議、タウンホールミーティングなど、経営陣と全社員が直接対話する機会を作ると、会社のビジョンや方針を共有して一体感を高められるのです。
非対面での接点
テレワークやリモートワークの普及に伴い、重要性が増している接点です。ビジネスチャット(Slackなど)やWeb会議システム(Zoomなど)、社内SNSなどを活用して、リアルタイムで情報共有やコミュニケーションを行うことを言うでしょう。
社内報や社内ポータルサイト、メールマガジンなどを通じて、会社の最新情報や社員の活躍、各部署の取り組みなどを発信します。これにより、離れていても会社全体の動きを把握しやすくなるでしょう。
そしてオンラインでの交流会や研修、社内イベントなどを行うことにより地理的な制約を越えて社員同士が繋がる機会を提供できるのです。
個人のキャリアや成長に関する接点
社員のキャリアや成長を支援するための、より個人的な接点もあります。例えば定期的な目標設定や評価面談は、社員の頑張りを公正に評価し、今後のキャリアについて話し合う重要な機会になるでしょう。
業務に必要なスキルだけではなく、リスキリングや資格取得支援など社員の自律的な学びを支援する接点です。これにより、社員は長期的なキャリアを会社と共に描けるようになるでしょう。
新入社員や若手社員にメンター(先輩社員)をつけると、業務上の悩みだけでなく、メンタル面についても気軽に相談できる環境を整えられます。
社員接点の作り方

社員接点の作り方にはどのようなものがあるのでしょうか。単に業務上のコミュニケーションを増やすだけでなく、社員一人ひとりが「この会社にいてよかった」と感じられるような接点を意図的に作ることが大切です。では社員との効果的な接点の作り方をご紹介していきましょう。
心理的安全性の高い「日常の接点」を作る
社員が安心して働ける環境は、質の高いコミュニケーションの土台となります。上司と部下が1対1で話す時間を定期的に設けましょう。
これは業務の進捗確認だけでなく、社員のキャリアに対する考えや、個人的な悩みを聞く貴重な機会になります。形式的な報告会ではなく、対話を通じて信頼関係を築くことを目指しましょう。
非公式なコミュニケーションの場を設ける
部署や役職を超えて交流できる場(例:ランチ会、部署内での休憩時間のお菓子タイムなど)を設けるようにすると、社員同士の繋がりを強められます。これにより日頃の業務での連携もスムーズになるでしょう。
オープンなフィードバック文化を育む
上司から部下へ、あるいは同僚同士で良い点も改善点も率直に伝え合える文化を築きましょう。
フィードバックは社員の成長を促すだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にも繋がります。
成長とキャリアに関する接点を作る
社員が「この会社で成長できる」と感じることは、離職を防ぐ上で最も重要な要素の一つです。
定期的な評価面談とは別に、社員のキャリアパスに対して話し合う場を設けましょう。本人がどのようなスキルを身につけたいか、将来的にどのような役割を担いたいかをヒアリングすることで、会社としてどのようなサポートができるかを明確にできます。
研修や教育プログラムの提供
業務に必要なスキルだけでなく、リスキリングや新しい知識を学ぶ機会を提供しましょう。これにより、社員は常に自身の市場価値を高められると感じて会社へのエンゲージメントが高まります。
会社全体の一体感を高める「全社の接点」を作る
会社全体としての方向性を共有し、社員の帰属意識を高めることも大切です。経営陣が全社員に向けて、会社のビジョンや戦略、直近の課題などを直接語る機会を作りましょう。社員からの質問にオープンに答えることで、信頼関係を築けます。
全社イベントの実施
社員旅行や忘年会、創立記念パーティーなど、業務とは切り離した場で社員同士が交流する機会を作るのも必要です。
そうすると普段関わることのない他部署の社員とも繋がり、会社全体の一体感を高められるようになるでしょう。
まとめ
社員接点は一度作って終わりではなく、継続的に改善していくことが重要です。社員の声に耳を傾けて、より良いコミュニケーションの場を共に創り上げていくのが、社員が「辞めたくない」と思う会社を作るために必要になるでしょう。