タッチタイピングを習得するための期間
タッチタイピングの習得はスポーツや楽器の練習に似ています。一度「指の形」を脳が覚えてしまえば、一生忘れない財産になるでしょう。では習得期間に関するポイントを詳しくご説明していきます。
基礎の固定
ホームポジションを固定するには2週間程度かかります。この時期は特に重要で最も忍耐が必要でしょう。どの指でどのキーを叩くかを刻み込みます。
「1文字打つのに10秒かかっても、絶対に手元を見ない」というルールを2週間守りきれるかどうかが、その後の成否を分けるでしょう。
でも集中しすぎると無意識に奥歯を噛み締めてしまったりすることも。このため少し力を抜いて練習してください。
実用的な入力速度への到達
1ヶ月程度練習をすると、考えた言葉がそのまま画面に出るようになる、楽しさを実感できるでしょう。ローマ字入力を手が勝手に選ぶようになります。
毎日15分程度の短い練習を継続してください。長時間の練習は負担が大きいため、「短時間×毎日」が効率的な方法でしょう。
無意識化(思考との同期
3ヶ月でタイピングが「呼吸」と同じくらい自然になります。キーボードの存在を忘れ、頭の中の文章が直接画面に映し出される感覚になるでしょう。
仕事で使いながら習得する場合、この頃には手元を見ていた時よりも明らかに仕事のスピードが上がり疲労感も減っている可能性があります。
正確性と生産性の向上
半年〜1年経つと「速さ」だけでなく「ミスをしない」というプロのスキルが定着します。バックスペース(消去)をほとんど使わない、流れるような入力が可能になるでしょう。
年収アップに直結するのはこのレベルです。タイピングがメインの仕事を目指すなら、半年かけてこの領域を目指したいですね。
加齢や体調による「習得期間」の変動
習得までの期間は、その時のコンディションに左右されます。20代までなら1ヶ月で形になることが多いでしょう。
でも30代以降は「指の独立(薬指や小指をバラバラに動かすこと)」に時間がかかる傾向があります。
タッチタイピングの習得を早めるコツ

タッチタイピングの習得を早めるには、いくつかのコツがあります。「意識的な努力」から「無意識の反射」へといかに早く移行させるかが重要でしょう。ではこちらの内容を詳しくお伝えしていきます。
「ホームポジション」を聖域にする
すべての指の動きは特定の場所から始まり、そこへ戻るというルールを徹底します。左手の人差し指を「F」、右手の人差し指を「J」に置きましょう。
ここには小さな突起があるので手元を見なくても感触で分かります。常に「基準点」があることで、脳がキーの距離感を正確に測れるようになり、迷いがなくなる可能性があるでしょう。
「手元」を物理的に隠して退路を断つ
ついキーボードを見てしまうのが、上達を遅らせる最大の原因です。このためキーボードの上に薄いタオルをかけたり、空き箱で手元を覆ったりして物理的に見えない環境を作りましょう。
「見ても無駄」と判断すると、必死に指の感触と画面の文字をリンクさせようとするので、習得速度が数倍アップします。
「母音(A・I・U・E・O)」を最優先で無意識化する
日本語入力において、母音はほぼ全ての入力に絡む「最重要キー」です。最初の1〜2日は「あいうえお」だけを完璧に打てるように練習しましょう。
母音の場所が固定されると、他の子音キーを探す際も指の動線が安定してタイピング全体のミスが劇的に減ります。
スピードを捨てて「リズム」を刻む
速く打とうと焦ると、指が力んで正確性が落ちて結果的にタイピングが遅くなります。メトロノームアプリなどで一定のリズムを流し、テンポに合わせて1音ずつ正確に叩きましょう。
リズムに乗ることで無駄な力が抜け、脳が動きをパターンとして覚えやすくなる可能性があります。
音と指をリンクさせる
目で文字を見るだけでなく、耳と声を使うことで記憶の定着率を劇的に高めます。キーを叩く瞬間に、その文字を小さく声に出しましょう。
視覚・触覚に加えて聴覚を刺激すると、脳内に「この音の時はこの指を動かす」という回路がより強固に形成されます。
ミスをした時は「手元を見ない」で修正する
多くの人がやってしまうのが、「ミスをしたら手元を見て確認し、消去して打ち直す」行動です。これが上達を妨げる最大のブレーキでしょう。
ミスをしたと気づいても、絶対に手元を見ずに「BackSpace」キーを小指で探し、ブラインドで消して打ち直しましょう。
ミスをした際の修正動作までをブラインド化することで、指や頭で「位置の修正」を学習し次から同じミスをする確率が下がります。
まとめ
タッチタイピングを習得する期間については、個人差があると思うようにしましょう。あまり焦らずに自分のペースで練習をしていくことが重要になります。