タイピング練習が進まない理由
タイピング練習がなかなか進まないと、もどかしく感じるものでしょう。でもその理由は集中力や努力不足ではなく、練習の方法や習慣にあることがほとんどです。ではこちらの内容から詳しくご説明していきましょう。
練習量が「習慣化」できていない
スキルは、一時的な努力ではなく継続によって身につきます。でもまとまった時間を取ろうとして、結局「今日は忙しいからまた今度」とサボってしまうこともあるでしょう。
練習量が日によって大きくバラつくと、指が操作を覚えきれない可能性もあるのです。このケースでは「細く長く続ける」ことに焦点を当てましょう。
毎日欠かさず「5分だけ」と決めて練習する時間を確保します。この5分を歯磨きや休憩後の習慣に組み込むと、タイピング練習の継続がしやすくなるでしょう。
「正確さ」より「速度」を優先している
基礎が固まらないうちに速度を求めると、ミスタッチが多くなり、かえって成長が遅れます。間違えてもすぐに修正(バックスペース)してしまう癖がついていると、正しい指の動かし方を脳と指が覚えられなくなるでしょう。
対策として最初のうちは「ミスをしないこと」を最優先にしてください。速度を上げるのは、正確率が98%以上になってからで十分です。
ミスタッチをしたら指をホームポジションに戻し、一呼吸置いてから正確に打ち直すことを意識しましょう。
「指の配置(ホームポジション)」が崩れている
自己流の打ち方や、視線が手元にいく癖があると上達は難しくなります。理由としては打つたびに指がホームポジションから離れ、次の文字を打つ際に指が迷子になっているから。
その都度手元を見てしまうため、文章全体を読んだり集中したりすることができない場合もあるでしょう。
キーボードを見ない「ブラインドタッチ」を強く意識するのが大切です。最初は進まなくても、指先に「F」と「J」にある突起(ガイド)を常に感じながら、指が感覚でキーの位置を覚えるまで反復練習をしていきましょう。
練習の「レベル」が合っていない
常に同じ簡単な文章ばかりを打っていても、新しいスキルは身につきません。自分がすでに得意なキーの組み合わせばかり練習しているため、苦手なキーや、ランダムな配置に対応する練習ができていないのが理由でしょう。
苦手なキーや指を特定し、それを集中的に練習できる「カスタム練習」機能を活用するといいですね。
また慣れてきたら少し難易度の高い長文や、ローマ字以外の入力方式にも挑戦すると、スキル全体が底上げされます。
タイピング練習をスムーズに進める方法

タイピング練習をスムーズに進めるためには、闇雲に打ち込むのではなく正しい戦略と習慣を身につけることが重要です。ではスキルアップを加速させるための具体的な方法をいくつかご紹介していきましょう。
バックスペースを使わない訓練をする
ミスをしてもすぐに消さず、指をホームポジションに戻し、正しい指で打ち直すことを意識してください。
ミスタッチを修正する癖(悪い習慣)を断ち切ることが、上達への最大の近道でしょう
「キーボードを見ない」を徹底する
最初は進まなくても、指先に「F」と「J」にある突起(ガイド)を常に感じながら、ブラインドタッチを崩さないことが重要です。手元を見る癖をなくすことで、脳の処理速度が格段に上がる可能性があるでしょう。
毎日「最低5分」のルーティンにする
「今日は疲れたから休もう」とならないよう、毎日欠かさず5分だけと決めましょう。この5分を、朝のコーヒータイムや仕事の休憩後など、既存の習慣に組み込むのが効果的です。
目標を「時間」ではなく「回数」にする
「今日は1時間練習する」より、「今日は苦手なキーの練習を3回やる」「長文練習を2回やる」といった具体的な回数を目標にすると、達成感が得やすく継続につながります。
自分の「弱点」を集中強化する
全体練習だけでなく、苦手な部分にピンポイントでアプローチすることが、スキルアップを加速させます。
苦手なキーを特定する
ミスが多いキーや、指が迷うキー(特に小指で打つキーなど)を特定し、そのキーを集中的に練習できるカスタム練習機能を活用しましょう。
指の担当を意識する
どの指がどのキーを担当するのか、正しいホームポジションのルールを常に意識して打ちましょう。自己流の打ち方を修正することで、タイピング効率は劇的に改善します。
まとめ
タイピングの練習が進まない…と思う時には、視野を広く持ってみるのもひとつの方法です。
そして自分自身の成長について認めてあげることで、これまでよりもタイピング練習が楽しいものになりやすいでしょう。